前橋聖書フォーラムでは、フルクテンバウム博士のセミナー「ユダヤ的視点で見るメシアの生涯」の学びを終え、8月27日からプログラムを新たにすることになりました。
6月からは毎月第二・第四土曜日に集会を行っていますが、その内第二土曜日は「ヨハネの手紙第一」の聖書研究会、第四土曜日は祈り会としています。
先日27日は、新プログラムの初回日として第1回目の祈り会を開き、メンバー同士で近況を報告し合い、それぞれのために祈り合う時間を持ちました。
さて、前橋聖書フォーラムの祈り会では、最初の1時間弱を聖書がイスラエルについてどのように教えているのかを知り、またイスラエルのために祈る時間としています。
それでは、なぜイスラエルのために祈る必要があるのでしょうか。27日の祈り会では、まずそのことについてメッセージが語られ、メンバー一同でその大切さを確認しました。
メッセージの原稿は次の通りです。
メッセージの要約:
イスラエルは過去、現在、未来に渡って、神さまの御計画の中で重要な存在です。私たちがそんなイスラエルを愛し、祈るべきであるという聖書的な理由は、「神さまがイスラエルを愛しておられるから」に他なりません。
ユダヤ人でありながら異邦人の使徒として召されたパウロは、ローマ人への手紙11:28–29で次のように教えています。
11:28 彼らは、福音によれば、あなたがたのゆえに、神に敵対している者ですが、選びによれば、父祖たちのゆえに、愛されている者なのです。
11:29 神の賜物と召命とは変わることがありません。
(新改訳第三版)
現在、大多数のユダヤ人たちは福音を受け入れず、「神に敵対している」状態にあります。それでも、彼らの父祖たち(アブラハム、イサク、ヤコブ)が神から愛され選ばれたがゆえに、彼らもまた神さまから「愛されている者」たちなのです。
もし私たちが神さまを愛しており、自らは神さまのしもべであると思っているのならば、神さまが愛されている者たちを愛さずにいられるでしょうか。
このように「神さまがイスラエルを愛しておられる」という根本的なところで、私たちはイスラエルを愛すべき理由を見出すのです。そして、彼らが祝福されるように、また彼らのうち一人でも多くの者が救われるように、祈り続けていくのです。