前橋聖書フォーラムでは、「御国の福音」と題した新しい学びのシリーズを始めました。この学びは、「神の御国」(the kingdom of God)を軸として、創世記から黙示録までの流れを概観していこうというものです。
※なお、この学びは米国The Master’s Seminaryの神学教授Michael Vlach博士の著書、『He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God』を土台としています。
前回は、創世記12〜50章からアブラハム契約と「神の国」の関係について学びました。今回は出エジプト記〜申命記の内容から、前回確認した御国の計画がどのように発展していったのかを学びました。
特筆すべきポイントは、「不従順によるイスラエルへの裁きと世界的離散」そして「イスラエルの霊的・物質的回復」という御国の計画の軸となる内容が、既にレビ記26章や申命記30章などで語られていたということです。
テキストは以下から閲覧できます
アウトラインは次の通りです。
1.祭司の王国
2.モーセの律法と御国
3.イスラエルの裁きと回復
4.イスラエルから来たる王
5.王制のための規定
今回学んだ出エジプト記〜申命記における御国の計画のまとめは、次の通りです。
1.神はアブラハム、イサク、ヤコブの子孫であるイスラエル民族をエジプトの地で増し加えられた。これは、彼らが「大いなる国民」になるための第一歩となった。
2.神はイスラエルをエジプトから連れ出され、彼らを「王国」とされた。これは彼ら自身のためであるだけでなく、諸国民のためでもあった。
3.神はイスラエルを、諸国民に神を証しするための「祭司の王国」として召し出された。
4.神は恵みにより、イスラエルにモーセ契約をお与えになった。これは、彼らが神への献身を表現するため、また彼らを他の民族から分け隔てるためであった。
5.モーセ契約は、イスラエルの従順による祝福と、不従順による呪いの両方を約束した。
6.神は、イスラエルが不従順により世界中に離散させられた後、救われて回復されるということを約束された。
7.神は、イスラエルに王制が敷かれる時のための規定をお与えになった。
次回の「御国の福音」の学びは、7月28日(土)の予定です。
テーマは「御国とダビデ契約」で、ヨシュア記〜列王記・歴代誌の内容を概観する学びとなります。