この論稿は、熊本聖書フォーラムでの学びの中で出された質問に対する回答です。
主要な内容は、フルクテンバウム博士の「JESUS WAS A JEW」93頁から103頁、「The Missing Link In Systematic Theology」748頁から752頁に依拠します。
□質問
異邦人がユダヤ教に改宗したら、神様の目から見たら、異邦人ではなくユダヤ人になるのですか?
□回答(要旨)
改宗者とは、異邦人がヘブル語聖書(私たちが旧約聖書と呼ぶもの)の示す神を信じて、ユダヤ教に入信した人を言います。異邦人でなくなり、ユダヤ人になるというわけでありません。改宗者になっても、異邦人は、民族として異邦人であることに変わりはありません。
そのことを旧約聖書のルツ記と、新約聖書の使徒の働きから、見ます。
あわせて、そもそもユダヤ人とは誰を指していうのか、という問題についても扱います。
□回答(PDFファイル 2ページ)