熊本聖書フォーラム

先の者があとになり、あとの者が先になる 2019年7月20日

2019.07.20

カテゴリー:z その他

□「先の者があとになり、あとの者が先になる」とは、何の順序?

2019年7月14日の熊本集会の中で、復活にも順番があることをお話しました。
新約時代の信者たちは教会の携挙のとき、旧約時代の信者たちは大患難期のあとの75日間のときに復活します。
このことに関連して質問がありました。

質問: ところで、福音書の中には、「先の者があとになり、あとの者が先になる」と言われている箇所があります。
これは、復活の順序を指しているのでしょうか?
先の者とは旧約時代の信者たち、あとの者とは新約時代の信者たちを指し、復活の順序が逆転する、という理解でよいのでしょうか?

□復活の順序ではない

該当の箇所は、マタイの福音書19:30、20:16、ルカの福音書13:30の3か所です。
結論としては、それらの箇所は、どれも復活の順序に関して教えるものではありません。
「先の者があとになり、あとの者が先になる」という表現は、順番が逆転するという意味ですが、どういう順番が逆転するのかは、それぞれの箇所の文脈によります。

ルカの福音書13:30では、民族としてのユダヤ人の救いと異邦人の救いについて、順序が逆転します。
マタイの福音書19:30では、永遠のいのちを得ることについて、裕福で地位もある人とそうでない弟子たちのような人の順序が逆転します。
マタイの福音書20:16では、信者がイエスに従うために失ったものを神が回復してくださることについて、人の目から見た犠牲の大小による順序が逆転することがあります。また、信者の働きに対する報奨について、信者たちの間での先輩・後輩などの順序が逆転することがあります。

当日はマタイ20:16の箇所を引きました。集会リーダーの清水は、どういう順番が逆転するのかをルカ13:30で言われていることと混同して、お答えしてしまいました。お詫びして訂正するとともに、あらためて、3か所それぞれの文脈を確認し、どういう順番が逆転するのか、説明いたします。

この説明の内容は、フルクテンバウム博士の「The Life of Messiah」第3巻によりますが、清水において補足説明を加えております。

□アウトライン

この説明資料のアウトラインは次のとおりです。(§番号は、「The Life of Messiah」の付番)

  1. ルカの福音書13:22〜30  メシアの王国に入ることについて(§114)
  2. マタイの福音書19:16〜30 永遠のいのちを受けることについて(§127)
  3. マタイの福音書20:1〜20:16 信者が受ける報償と報奨について(§127)

 

 

集会資料(PDFファイル)は、次をクリックしてください。

聖書フォーラム熊本集会20190720

 

 

 

 

 

 

 

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代表 :清水 誠一

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