■二つの区分
へブル人への手紙は、大きく二つに分けると、神学的理論を中心とした第一区分とその適用である第二区分になります。
第一区分では、ユダヤ教の三本柱である「天使」、「モーセ」、「アロン」と御子イエスが比較され、御子がこれらよりもさらに優れたお方であることが説明されます。
第二区分では、御子の優位性を理解したうえで、信者はどのように歩むべきかが語られます。
■前回の内容
前々回から、へブル人への手紙の第二区分「適用」(10:19〜13:25)に入りました。
ここで特に勧められること、中心的適用は、「大胆にまことの聖所に入る・・・神に近づこう」です。すでに4:16でも「大胆に恵みの御座に近づこう」とありました。
「恵みの御座」とは、天のまことの聖所の中にある、神の御座(1:8、8:1、12:2)です。「まことの」というのは、地上の聖所である「モーセの幕屋」とそれを引き継いだ「エルサレムの神殿」との対比が念頭にあります。その対比を理解すると、「大胆に」ということの意味が見えてきました。
そして、「大胆に恵みの御座に近づく」の意味を踏まえて、「勧告のための2つの基盤と4つの勧め」(10:19〜25)を学びました。その勧めの中で「いっしょに集まることをやめること」の危険が指摘されていました。これを受けて、「警告と励まし」(10:26〜39)を学びました。
■今回の内容
今回から、へブル人への手紙第11章に入ります。本日は、1節から3節までで「信仰の忍耐」について扱い、合わせて、11章全体の概観をします。
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