2022年6月18日
□新約聖書の中の奥義
新約聖書の中には、「奥義」ということばが、28回出てきます。
共観福音書と呼ばれる、マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書では、各1回、計3回使われています。
いずれも「神の国の奥義」と呼ばれる、第1番目の奥義を教えています。
そして、使徒パウロが記した書簡の中で21回、使徒ヨハネが記した黙示録の中で4回使われています。
その中では、神の奥義の第2番目から8番目まで、と、サタンの2つの奥義が教えられています。
奥義というと、日本語の感覚では、何かしら極意のような、よほど信仰生活を重ねたベテランの信者だけに関係することであるかのような印象がありますが、新約聖書でいう「奥義」とは、実にシンプルな意味です。
それは、「旧約聖書では全く啓示されていなかったことで、新約聖書において初めて明らかにされたこと」を意味します。
パウロは、エペソ6:19~20において、「福音の奥義」という表現をしています。
それは、福音を宣べ伝えることは、奥義そのものを教えることにつながっているという表現です。
奥義は、決してベテランの信者だけのものではありません。
福音の真髄ともいえるもの、そして宝のような知識なのです。
すべての信者が奥義を知って、霊的に成長し強くなることが、神のみこころです。
□この学び全体の構成
この学び全体は、5部構成でした。
2020年7月18日に第一部を開始し、前回2022年2月19日、第20回をもって、第五部まで学びました。
第一部 イントロダクション
第二部 奥義としての神の国
第三部 教会に関する5つの奥義
第四部 イスラエルがかたくなになることに関連する奥義
第五部 サタンの2つの奥義 と それを打ち破る神の8番目の奥義
□第21回以降の学びと、今回の内容
2022年3月19日、第21回では、奥義に関する一連の学びをまとめて、振り返りました。
4月16日、第22回では、二つのテーマを扱いました。一つは、「奥義としての神の国」の時代と、ディスペンセーションにおける「恵みの時代」とは、同じなのか、という質問に関する回答でした。
二つ目は、神の裁きについて、でした。そのときの資料の中には、神の主要な3つの裁きを一覧して比較できる表を含んでいます。
5月21日、第23回では、神の国の5つの層について、それぞれの聖書関連箇所を学びました。
奥義の第一、「奥義としての神の国」を理解するために、神の国のプログラムの全体像を把握することは、とても大切です。
今回から9月まで、4回にわたり、奥義の第一、「奥義としての神の国」について学びます。
該当の聖書箇所は、マタイ13章、マルコ4章、ルカ8章に記される9つのたとえ話です。
今回は、たとえ話の内容に入る前に、なぜイエスがたとえ話で教えたのか、を見ます。
□集会用資料(PDFファイル)
資料は、PDFファイルで、5ページです。
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。今回の録音時間は約42分です。
https://www.dropbox.com/s/x7m1ygkz9g65zrs/220618%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E9%9B%86%E4%BC%9A.mp3?dl=0