2022年8月20日
□新約聖書の中の奥義
新約聖書の中には、「奥義」ということばが、28回出てきます。
共観福音書と呼ばれる、マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書では、各1回、計3回使われています。
いずれも「神の国の奥義」と呼ばれる、第1番目の奥義を教えています。
そして、使徒パウロが記した書簡の中で21回、使徒ヨハネが記した黙示録の中で4回使われています。
その中では、神の奥義の第2番目から8番目まで、と、サタンの2つの奥義が教えられています。
奥義というと、日本語の感覚では、何かしら極意のような、よほど信仰生活を重ねたベテランの信者だけに関係することであるかのような印象がありますが、新約聖書でいう「奥義」とは、実にシンプルな意味です。
それは、「旧約聖書では全く啓示されていなかったことで、新約聖書において初めて明らかにされたこと」を意味します。
パウロは、エペソ6:19~20において、「福音の奥義」という表現をしています。
それは、福音を宣べ伝えることは、奥義そのものを教えることにつながっているという表現です。
奥義は、決してベテランの信者だけのものではありません。
福音の真髄ともいえるもの、そして宝のような知識なのです。
すべての信者が奥義を知って、霊的に成長し強くなることが、神のみこころです。
□第22回以降の学びと、今回の内容
第21回までで、奥義に関する一連の学びをしました。
新約聖書の中の10の奥義を理解するうえで、イエスご自身が語られた第一の奥義、「奥義としての神の国」を理解することは、とても大切です。そこで、第22回以降は「奥義としての神の国」について、もう一度、学んでいます。
第22回では、神のご計画の中における「奥義としての神の国」の時代的位置を確認しました。
第23回では、神の国の5つの層について、それぞれの聖書関連箇所を学びました。
そして、6月の第24回から9月の第27回まで、「奥義としての神の国」の時代的特徴を教える9つのたとえ話を学びます。
第24回では、たとえ話の内容に入る前に、なぜイエスがたとえ話で教えたのか、を見ました。
第25回では、たとえ話の第一、種まきのたとえ話を学びました。一連のたとえ話を理解する鍵は、この種まきのたとえ話にありました。
今回、第26回は、種まきのたとえ話に続き、イエスが群衆に語った4つのたとえ話です。
□集会用資料(PDFファイル)
資料は、PDFファイルで、6ページです。
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。今回の録音時間は約50分です。
https://www.dropbox.com/s/gbs3b5ds3mu8x0w/220820%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E9%9B%86%E4%BC%9A.mp3?dl=0