福岡バイブルスタディ(福岡集会)

死後の世界 / 死者の場所 / 人の霊魂はどこへ / 地獄、ゲヘナ、火の池、アブラハムのふところ、パラダイス、天、新しいエルサレム

2019.03.17

カテゴリー:v 死後の世界

2019年3月16日

□ この学び全体のアウトライン

2018年5月から、「死後の世界」をテーマに学んでいます。この学び全体は、四部構成になっています。

第一部 死とは何か
第二部 人は死んだら、どこへ行くのか
第三部 死者の復活
第四部 新しい天と新しい地での永遠の生活

死後の世界について理解するためには、まず「死」とは何か、を知らねばなりません。そのことを学ぶのが第一部です。
第二部は、肉体の死から復活までの間、霊魂はどこで、どのような状態にあるか、です。
第三部は、死者の復活です。信者の復活は、幸いなる第一の復活とも呼ばれます。時期は後になりますが、不信者も復活します。ただし、これは恐るべき第二の復活です。その行先は「火の池」、永遠の苦しみの場所です。聖書ではこれを、「永遠の滅び」、また「第二の死」と言います。信者には第二の死はありません。
第四部は、私たち信者の最終的な行先、新しい天と新しい地についてです。

□ 第二部のアウトライン

第二部の「人は死んだら、どこへ行くのか」は、2つの章に分けて学びます。

第1章 肉体の死後、人の霊魂はどこへ行くのか(死者の場所)
第2章 復活までの中間的状態

肉体の死とは、からだから霊魂が分離することです。また、からだから分離した霊魂は、消滅せず、明確な意識を持ち続けます。
では、死者の霊魂はどこへ行くのでしょうか。これが第二部第1章のテーマです。
フルクテンバウム博士の論文「The Place of the Dead(死者の場所)」に基づきます。
□ 第二部第1章のアウトライン

前々回から、第二部 第1章 「肉体の死後、人の霊魂はどこへ行くのか(死者の場所)」に入っています。
第1章のアウトラインは、次の通りです。

第一に、目に見えない世界を指す用語
第二に、旧約時代における死者の行先
第三に、メシア昇天以降の現代における死者の行先
第四に、将来における死者の行先

第一の「目に見えない世界を指す用語」では、全部で13の用語を学びます。

13の用語のうち、「地獄」を除く12の用語は聖書の中にあります。
「地獄」という用語は聖書にはありませんが、死者の霊魂が行く場所、それも苦しみの場所を指す用語として一般に使われています。そこで、「地獄」を聖書の中の12の用語にあてはめると、どの用語に最も近いのか、ということも理解しておきたいと思います。

□シェオルとハデス

13の用語のうち、前々回は4つ、シェオル、ハデス、アバドン、穴、これら4つの用語について学びました。
「シェオル」はへブル語、「ハデス」はギリシア語で、同じ場所を指します。
この場所には、高い場所と低い場所があります。
高い場所は、旧約時代において信仰により義人と認められた人々の霊魂がくだっていた場所です。
低い場所はさらに3つの区画に区分されます。その一つが、アバドン、あるいは穴と呼ばれる場所です。義人ではない人々の霊魂が下る場所です。

低い場所の3つの区画のうちの残る2つの区画は、アブソスとタルタロスです。
この2つはいずれも、人間の死者の霊魂が行く場所ではなく、堕天使(悪霊)たちを拘束しておく場所です。

□本日の内容

今回は、タルタロスについて補足説明して、次に、残る7つの用語を扱います。
地獄、ゲヘナ、火の池、アブラハムのふところ、パラダイス、天、新しいエルサレムです。

「地獄(英語でHell)」は、聖書の用語ではありませんが、その意味するところを聖書の中の12の用語にあてはめると、アバドン、あるいは穴、の意味に近いといえます。

□ゲヘナと火の池

「ゲヘナ」と「火の池」は同じ場所を指します。ゲヘナは、「シェオル」・「ハデス」とは全く別の場所です。
信仰を持たずに死んだ死者たちの霊魂は、いったん「シェオル」・「ハデス」に下ります。その中のアバドン、あるいは穴と呼ばれる場所です。メシアの王国の時代が終わり、今の天と地がなくなるときに、「シェオル」・「ハデス」も消滅します。
そのとき、「シェオル」・「ハデス」の中にいた死者たちの霊魂は、いわゆる「第二の復活」により、体を受け取り、神の前に出て裁きを受けます。そして、彼らが、体と霊魂と両方持った状態で、最終的に行く先が、「ゲヘナ」・「火の池」です。

□アブラハムのふところとパラダイス

「アブラハムのふところ」とは、「シェオル」・「ハデス」の中の高い場所、すなわち義人たちの霊魂のための場所です。
イエスも十字架の死のあと、3日間、この場所に下りました。そして、そこにいた旧約時代の義人たちの霊魂を引き連れて昇天されました。
今は、アブラハムのふところは、空っぽです。

「パラダイス」は、時代によって、その場所を移ります。
旧約時代は、「アブラハムのふところ」にありました。
イエスの復活・昇天の後は、天にあります。ですから、新約時代の信者である私たちは、死んで肉体を離れたら、天にあるパラダイスに引き上げられます。
将来、今の天と地は消え去り、新しい天と地が創造されます。その新しい地の上に、神の都、すなわち新しいエルサレムが置かれ、その中にパラダイスがあると預言されています。
私たち信者の究極の希望は、この都、新しいエルサレムの中に住まうことです。

 

 

 

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