練馬桜台聖書フォーラム

死後の世界 レジュメ(3)2018年 10/13

2018.10.16

カテゴリー:学び, 死後の世界

死後の世界 レジュメ(3)2018年10/13

 

不信者の死後の霊魂は?
聖書的でない考え方をみていく

自分は過去どう思っていて

今なら自分はどう答えるか

一般啓示に応答しない者の堕落の3ステップ

 

 

2012年フルクテンバウム博士セミナー
聖書が教える死後の世界
ー個人的終末論ーテキスト 

(チャート 死者の場所(13の用語))
(ホワイトボード)を学んでいます。

ご購入はこちらから(MP3版
(CD、DVD、テキストは販売終了)

 

 

レジュメもくじ

前回レジュメ(2)

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
紫色の聖句は2回目にでてきた聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。

緑色の聖句や文章は補足説明です。
茶色の文章はフルクテンバウム博士著『The Footsteps of The Messiah』付録Ⅶ不滅(Immortality)からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

Ⅰ.不滅(IMMORTALITY)

 

フルクテンバウム博士の学びの展開パターン

まず扱うテーマに関して聖書が教えている真理
―積極的な部分―を確認したのち
同じテーマに関して間違った教えをしている人たちの意見を取り上げる

 

セミナーテキストの3ページ

 

D. 誤った説(4つの説)
False Views

 

私たちが学んだ真理とは別のこと
死後 魂は
1.なくなる
2.輪廻する
3.信者のは生き続けるが不信者のはなくなる
4.しばらく裁きを受けたのちなくなる
という間違ったこの4つの説はフルクテンバウム博士が分類したものかと思われます。

 

誤った説
1. 肉体の死とともに生存は終了するという説
Cessation of Existence

 

この地上生涯だけが全てであり
死のかなたには何もないという考え

全てが有限であり
無限に続くものは何もないという立場
霊魂有限説(mortalism)
からだが死ねば生存は終了し
意識の終了だけでなく存在も終了するという説

これは無神論者の説
神がいないゆえに死が全ての終わりであるという立場

 

聖書を全て否定しない限りこの立場には立てない

 

私たちの立場:
聖書が神のことばであり神が啓示した真理であると受けとめるならば
死後の世界に魂が続くと確信を持つのは当然

 

 

 

 

 誤った説
2. 霊魂は輪廻するという説
Transmigration of the Soul or Reincarnation

 

セミナーテキストの4ページ

 いわゆる輪廻説リインカネイションはこの内容
からだが死んでも霊魂は存在し続けるが他の人や動物などの新しい生きたからだに入るというもの
死後の霊魂は天国や地獄に行くのではなく
胎児にその霊魂が宿るという考え方
未信者の説

聖書のどこを読んでも輪廻説を教えているところはない

 

輪廻説者の主張
ルカ1:17
ルカ 1:17 彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、・・・
ここは天使ガブリエルがザカリヤにその子バプテスマのヨハネの誕生を告げているところ

エリヤの霊と力で

輪廻説者
エリヤの霊魂が
胎内に宿ったばかりのザカリヤの子供に宿ったと解釈する

 

正しい意味
輪廻を教えている節ではない

ザカリヤの子供バプテスマのヨハネは
預言者エリヤが持っていた霊的な力で奉仕をすると言っているだけ
この「霊」は人の霊ではなく聖霊であり、「力」は聖霊の力
二人は聖霊の力と内在を有しているのであり
輪廻を教えているのではない

エリヤを力づけた同じ聖霊が
バプテスマのヨハネを力づけ奉仕を導くという約束

霊魂が或る人物から次の人物に乗り移るという考え方はこの節には全くない

 

へブル書9:27の原則を確認

へブル 9:27 そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている・・・
人は死ぬとその瞬間に魂がさばきを受ける
(死んだ瞬間にその人の永遠の行き場所が決まる)

魂が他の人の或いは他の動物の中に乗り移って行くという考え方は聖書には全くない
この原則は輪廻とは相容れないし霊魂の輪廻を反証している

 

聖書には一度死んだが再び蘇生したという例がでてくるが
死ぬ前にその肉体に宿っていた魂が再び戻ってきたということで輪廻ではない
死んだ人の魂が同じ肉体に帰っているだけで
一つの肉体から別の異なった肉体に魂が移動していくという教えは聖書にはない

 

聖書は魂の輪廻
魂の移動 移転は全く教えていない

 

 

 

 

誤った説

3. 条件付きの不滅という説
Conditional Immortality

 

「1.生存は終了する」 「2..霊魂は輪廻する」という説は不信者によって支持されるが
3..条件付きの不滅」「4.霊魂の抹殺」は残念ながら多くの信者やカルトの多くに支持される
霊魂は自動的生来的に永遠に続くものではないという考え方
受胎 誕生した時に有限な肉体と有限な霊魂を与えられ
霊魂の不滅は信じた人にのみ神さまから与えられる祝福であると教える

不信者の死後 霊魂は不滅の状態にはないので消え去るが
信者は肉体の死後も霊魂は生き続けると
信者と不信者に分ける考え方

 

私たちは霊魂の不滅を聖書から確認してきたので
この説がおかしいとわかるが
もっと具体的に反論を加えていきたいと思う
「4.霊魂の抹殺」への反論と同じなので
次で一緒にとりあげる

 

 

 

 

誤った説
4. 霊魂の抹殺という説
Annihilationism

 

最もよくある誤った説で特にカルトに用いられる
不信者の状態で亡くなった人は
死後一定の期間さばきにあい
さばきが終わるとその人の霊魂は抹殺されるという考え方

 

 

3.条件付きの不滅」と「4.霊魂の抹殺」の違いとは何でしょうか?
3.条件付きの不滅: 不信者は死ぬと直ちにその霊魂がなくなる
つまり裁きを受ける期間がないという説
4.霊魂の抹殺: 不信者は死ぬと或る期間の裁きを受け
その後に抹殺されるという説

 

テキスト a.エホバの証人やセブンスデー・アドベンチストの説
についての説明はセミナーではありませんでした。

 

 

b.この説を支持する議論
The Arguments in Support of Annihilationism

 

「4.霊魂の抹殺」説を支持する人の議論を二つ神学的 聖書的にわけて確認する

 

 

(1) 神学的議論 (8つある)

The Theological Arguments

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

① 神の愛という神学的議論
The love of God

永遠の裁きは神の愛とは矛盾する教えだと彼らは言う

神が愛なら
不信者の魂が永遠に苦しみの中にいつづけるとは考えられず
もしそうなら神は愛ではないことになるという議論

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

② 神の正義という神学的議論
The justice of God

永遠の裁きという概念の中に正義はないと彼らは言う

その人がどんなに悪く 重大な罪を犯したとしても
それで永遠の裁きを受けるに値すると考えるのは正義の観点からすると矛盾だと言う
神は義なので永遠の裁きは有り得ないと言う

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

③  霊魂に生来の不滅があるわけではない。という神学的議論
The soul does not inherit immortality.

魂の不滅はのちに獲得しなければいけない性質であると彼らは言う

そこで引用されるのがこの2つの聖句

創世記2:7
創 2:7 神である【主】は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。
そこで人は生きものとなった。

 

創世記3:19
創 3:19 〜あなたは土に帰る。
あなたはそこから取られたのだから。
あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

 悪が存在し続けるなら、神は失敗したことになる。という神学的議論
God has failed if evil is not liquidated in its existence.

悪がこの世界から全くなくなった時にのみ神は成功したと言え
もし永遠の裁きがあり
そこに罪人(悪)の存在があるとするなら
その存在を許している神は失敗したことになるという議論

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

⑤ 死んだ幼児や無知な異教徒はどうなるのか。という神学的議論
“Where is the justice for dead infants and the ignorant heathen in eternal punishment? ”

 もし幼児が死んでその子が地獄に行き
永遠にそこで苦しむというならば神の正義はどこにあるのか

或いは福音を聞いたことがない人が死んで
その人が永遠に地獄で苦しむとしたら神の正義はどこにあるのかという議論

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

⑥ 裁きは、矯正の目的で行うべきである。という神学的議論
Punishment is only beneficial or useful when it is used for reformation.

裁きとは
もともとその人を立ち直させる目的で行うべきではないかという議論

 

永遠に地獄で苦しむということがあるならば
それはその人を更生させる目的ではないので
全く意味のない裁きになってしまうと彼らは主張する

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

⑦ 不信者の永遠の存在は、神と宇宙にとって重荷となる。という神学的議論
Why should God and the universe be burdened with the continuous existence of those who have scorned a useful life?”

地獄で苦しんでいる人たちは神さまの救いの計画を拒否した

その人たちが地獄で永遠に苦しみそこに存在しているということは
神と宇宙にとって重荷となるのではないか?
何故神さまはいつまでもそんなことに煩わされなければいけなのか?
という疑問形でくることが多い

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説を支持する人による

⑧ もし不信者が永遠の苦しみにあるなら、信者は喜んで生活ができない。という神学的議論
The righteous ones could not enjoy bliss knowing that others are continually in Hell.

信者は天国にあってそんなに喜べないはずだという考え方

 

 

 

 

以上8つの神学的議論は全て
人が感情的に考えて「こうあるべきだ」という議論が展開されている

 

聖書の真理を学ぼうとする時には
私が感情的にこうあって欲しいと思うことよりも
神のみことばがどう教えているか
を学ぶこと

この姿勢を持つことが非常に大事

 

フルクテンバウム博士の個人的なこと
「正直に言うと、私はこの4.霊魂抹殺説を誰よりも信じたいと思っている一人です。
私の家族、親戚17人はホロコーストで殺され、生き延びた世代の親戚、家族も私の母親以外は皆亡くなっています。
6人の兄弟姉妹の誰も未だ信者にはなっていません。
イエスさまを信じず、救われないで死んだ家族親戚や今生きている兄弟姉妹たちが永遠の苦しみにいくという考え方はどう考えても受け取りたくありません。
しかし私がみことばの真理を教える時
感情的に私がどうあって欲しいという議論を教えるのではないのです。

聖書が何を語っているかを教えることが私の責務なのです。
ですから聖書の箇所を開く時
それが文字どおり言っていることを解説するのであって
自分がこうあって欲しいという考え方を皆さんに分かち合うのではないのです。」

 

 

 

 

セミナーテキストの5ページ

 

c. この説(4.霊魂抹殺説)を否定する議論
The Arguments Against Annihilationism

 

 

 (1) 神学的議論(8つある)
The Theological Arguments

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

① 神の愛という神学的議論
 The love of God

神の愛を考えると永遠の裁きはあり得ないという結論は
非常に主観的で人間の感情に基づいた判断

 

永遠の刑罰と神の愛は矛盾していると教えている聖書箇所 聖書的裏付けはない

 

*永遠の裁きだけに注目して神の愛を論じているが
どうして死後の裁きだけ問題にして
今起こっている神の裁きや悲劇を問題にしないのか

*不信者は死んだら或る期間苦しみの所に置かれると言うが
では一時的であるにせよ苦しみの所に置かれるのは神の愛と矛盾しないのか

永遠の裁きだけが神の愛に矛盾すると主張するが
もし永遠の裁きが神の愛に矛盾するならば
一時的な裁きであれ
地上生涯で経験する裁きであれ、
ともに神の愛に矛盾していると言えるのではないか

 

再確認
聖書研究:
聖書が何を教えているかを学ぶことであり
自分がこうあって欲しいという論を打ち立てることではない

 

聖書のどこをみても
神の愛と永遠の裁きが矛盾する要因だと教えている箇所はない

*神のご性質はその属性(性質)の全てを総合的に含めて理解しなければならない
私たちが好む 例えば愛という属性だけを取り出して
それに基づいて或る真理を論じるのは非常に危険

 

神の属性を全部含めて理解するなら
神は罪を裁かなければならない理由をお持ちであり
更に永遠の裁きがある理由をお持ちになっている
永遠の裁きは神の属性と矛盾することではなく
さらに言うならば神の愛と矛盾しないという結論がでてくる

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

② 神の正義という神学的議論
 The justice of God

永遠の裁きは神の正義と矛盾するという考え方

 

これもまたこの考え方は人間が推論しているものであり
聖書がそう教えているわけではない

それどころか義という神の属性は
同時に罪に対する裁きを要求するというのが聖書の論理

永遠の裁きがあるとするなら
それは神の正義に基づく裁きであると理解しなければならない

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

③ 霊魂に生来の不滅があるわけではない。という神学的議論
The soul does not inherit immortality.

 ルカの福音書16章ラザロと金持ちの話で
実際に苦しんでいるあのお金持ちは死後彼の霊魂が苦しんでいるのであり
不信者の霊魂も死後生き続けていることを証明している

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

④ 悪が存在し続けるなら、神は失敗したことになる。という神学的議論
God has failed if evil is not liquidated in its existence.

これもまた人間の主観的見解
聖書はそうは教えていないので

 

聖書のどこに悪が全てなくなった時に神は成功したことになるという教えが書かれてあるのか
成功をどう定義する?
神さまさが意図されていた計画が全部成就した時に
神は成功したと言える

(神さまのご計画の中には人間に対する救いの計画だけでなくサタン、悪霊、天使、自然界・宇宙に対する計画もあり それは聖書に書かれている)

 

神はご自分がたてたゴールを全部達成されるので
神は成功した
ということになる

神がたてたゴールの中に悪を全て抹殺するということは含まれていない
悪の存在もゴールの中に入っている

つまり罪人に対して永遠の刑罰が待っているということ自体神の計画のゴールの一つ

神は悪を抹殺しないことにおいても成功すると言える

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

⑤ 死んだ幼児や無知な異教徒はどうなるのか。という神学的議論
“Where is the justice for dead infants and the ignorant  heathen in eternal punishment? ”

聖書は幼児に関しては沈黙している

幼児が永遠の滅び 永遠の裁きにいくとはどこにも書いてない
死んだ幼児がどうなるのかについて私たちは情報を与えられていない
私たちが信頼するのは
義なる裁き主である神は幼児のたましいに関して最善の裁きをなさるということ

 

 

幼児のたましいが死後どうなるかについて
聖書は教えていないが
異教徒つまり
福音を聞かないで死んだ人がどうなるかについて
聖書は明確に教えている

 

ロマ書1:18〜32

ロマ 1:18 というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。
1:19 それゆえ、神について知られることは、彼らに明らかです。
それは神が明らかにされたのです。
1:20 神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼らに弁解の余地はないのです。
(###以下に続く)
全ての人に与えられている「一般啓示」がある

被造の世界をみていると2つのことがわかる
① 創造主がいらっしゃるということ
② その創造主は全知全能であり
遍在の神であるということ
というのは宇宙には秩序があるから

被造の世界を見ているとこの二つ
神の存在
その神が全能であり遍在であるということがわかる

 

それだけの情報量「一般啓示」では人は救われない
もし異教徒が
それらの啓示の光に対して応答するならば

神さまは必ず
その人が救われるために必要な次の情報「特別啓示」を与えてくださる

ロマ書10章

ロマ 10:13 「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる」
のです。
10:14 しかし、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。
聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。
宣べ伝える人がなくて、どうして聞くことができるでしょう。
10:15 遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。
次のように書かれているとおりです。
「良いことの知らせを伝える人々の足は、
なんとりっぱでしょう。」

信じる人々のところに
神さまはご自分の使者を遣わし
良い知らせをもたらされると約束している

 

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「特別啓示」とは
福音
 コリント人への手紙第一 15:3b〜4
キリストは
、聖書の示すとおりに、

私たちの罪のために死なれたこと、
15:4 また、葬られたこと、
また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、

福音の三要素
キリストの十字架以降
全ての人が信ずべき福音の内容とはこの3つのこと

① キリストは私たちの罪のために死なれたこと
② 墓に葬られたこと
③   三日目に復活されたこと
この特別に啓示された福音の内容を理解同意
イエス・キリストこそ自分を救ってくださる唯一のお方であると
イエスさまを信頼してください。
この3つの他に何かを付け加えたり減らしてはダメです。

詳しくはクリスチャンライフ、この麗しきもの 

 

ロマ 6:23 罪の報酬は死です。
しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。

 

イエス・キリストの十字架についての無料メッセージをご紹介

中川健一牧師によるメシアの生涯(197)十字架上での最初の3時間(1
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アプリ

最初からも是非

「3分でわかる聖書」(動画) 

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ロマ書1章にもどる

普通
異教徒たちが自然界 一般啓示に対して心を開き応答することは起こらず
人間が堕落していく3つのステップこそ一般的に起こることだと
パウロは論を展開している

 

堕落の3ステップ

① 創造主を礼拝するのではなく
造られたものを礼拝する
つまり偶像礼拝の罪
1:21 それゆえ、彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。
1:22 彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、1:23 不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました。
神から離れた人類は
最初に偶像礼拝という罪に陥る

神がおつくりになったものを材料に偶像をつくり
それを自らの神として礼拝するようになる

 

② 性的堕落
1:24 それゆえ、神は、彼らをその心の欲望のままに汚れに引き渡され、そのために彼らは、互いにそのからだをはずかしめるようになりました。
1:25 それは、彼らが神の真理を偽りと取り代え、造り主の代わりに造られた物を拝み、これに仕えたからです。
造り主こそ、とこしえにほめたたえられる方です。
アーメン。
男女観の堕落

 

③ 同性愛
1:26 こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。
すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、1:27 同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行うようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです。

 

 

1:28 また、彼らが神を知ろうとしたがらないので、神は彼らを良くない思いに引き渡され、そのため彼らは、してはならないことをするようになりました。
1:29 彼らは、あらゆる不義と悪とむさぼりと悪意とに満ちた者、ねたみと殺意と争いと欺きと悪だくみとでいっぱいになった者、陰口を言う者、1:30 そしる者、神を憎む者、人を人と思わぬ者、高ぶる者、大言壮語する者、悪事をたくらむ者、親に逆らう者、1:31 わきまえのない者、約束を破る者、情け知らずの者、慈愛のない者です。
1:32 彼らは、そのようなことを行えば、死罪に当たるという神の定めを知っていながら、それを行っているだけでなく、それを行う者に心から同意しているのです。
パウロの結論は
神は彼らを見放したという言葉で終わっていく

 

結論

誰かが福音を聞かないまま死んだとするなら
その人は仮りに福音を聞かされていたとしてもそもそも信じなかった人

福音を聞いたことがない異教徒にも
もしその人が「一般啓示」に応答するならば
救われるための福音のメッセージ「特別啓示」福音の三要素が彼のもとに何らかの形で伝わる
神は必ずそれをなさる

もし一般啓示に心開いていない人なら福音のメッセージを聞いても信じることはなかった

そう考えると福音を聞かないで死んだ人が永遠の滅びにいくことは矛盾ではない

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

⑥ 裁きは、矯正の目的で行うべきである。という神学的議論
Punishment is only beneficial or useful when it is used for reformation.

これもまた 裁きは如何にあるべきかという人間の主観的希望に基づいた議論

神さまは或る場合には悔い改めをもたらすために裁きを加えることがある
しかし別の場合には裁き自体が目的になっていることもある

聖書の教えに照らし合わせるなら
裁きは矯正の目的で行うべきであるとは必ずしも真実でないとわかる

例)
モーセの律法

モーセの律法によれば
裁きがその人を悔い改めに導く意味で使われる場合がある
その人が悔い改め
罪を赦していただく為にいけにえを捧げるのがモーセの律法のシステム

しかし裁きのための裁きというのもある
例えば
人を殺す
安息日を破る
両親を軽蔑する
そのような重大な罪を犯した人はモーセの律法のもとでは死刑
(モーセの律法はその時代のユダヤ人に対する律法でありペンテコステ以降の私たちに対する命令ではない)

そういう場合の裁き 死刑の執行は
更生 矯正ではない

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論 

 ⑦ 不信者の永遠の存在は、神と宇宙にとって重荷となる。という神学的議論 
“Why should God and the universe be burdened with the continuous existence of those who have scorned a useful life?”

 質問の形でくることが多い内容

永遠の裁きにあっている不信者の存在・・・

これもまた不信者の永遠の存在
神と宇宙にとって重荷となるという前提を置いた上での議論だが

聖書のどこにもそれが神にとっても宇宙にとっても重荷となるという教えはない

神がそのように計画されたのだからそれでいい

重荷とはならない
信者は完全で聖い状態に入り
救われていない者とは今あるような同じ関係を維持することはできない

 

 

 

 

霊魂の抹殺という誤った説への反論

⑧ もし不信者が永遠の苦しみにあるなら、信者は喜んで生活ができない。という神学的議論
The righteous ones could not enjoy bliss knowing that others are continually in Hell.

 

一番理解すべきこと:
私たちの将来の状態を今の状態から類推してはいけないということ

私たちは(死後)栄化を受け
今私たちが考えている考えではなく
神さまがご覧になる目で物事を全てを見られるようになる
神の視点から物事を見るとは
その時になると永遠の苦しみの存在があること自体もはや私たちにとっては重荷にならないということ

神の聖さに対して罪というものがいかに挑戦的なものであるか
神の視点から理解していく
ので

私たちは永遠の滅びの存在に対して矛盾を感じないで喜びに満たされるということ

 

 

 

 

 

死後の世界レジュメ(4) 2018年10/27
Ⅰ.不滅 D.誤った説(4つの説) 4.霊魂の抹殺 b.この説を支持する議論 (2)聖書的議論(16ある) と c.この説を否定する議論 (2)聖書的議論(16ある) 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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